- 毎日同じ作業をしている気がして、AIでまとめて片づけたい
- 調べると「記事の作成から投稿まで全部自動」の話ばかりで、そこまでしていいのか不安
- 自動にしたら、間違いに気づけなくなりそうで怖い
Claude Codeでブログを自動化する方法を調べると、記事を書くところから投稿までを丸ごとプログラムにする話がたくさん出てきます。
でも、自動にした作業は、毎回同じように動きます。正しい作業なら毎回正しく、間違った作業なら毎回同じように間違える。
僕は、決まった手順の作業と点検をClaude Codeとプログラムに任せて、判断のいる作業は自分でやっています。
ブログの「自動化」には3つの段階がある

「自動化」とひとことで言っても、中身はいくつかに分かれます。ここを分けて考えないと、いきなり一番難しいところから始めることになる。
| 段階 | どういうものか | 人の目 |
|---|---|---|
| 頼めば一気にやる | 手順をまとめておいて、「いつものあれやって」で最後まで進む | 毎回、頼んだ人が見ている |
| 決まった点検をプログラムにする | 同じ見方で確かめる作業を、小さなプログラムにしておく | 結果だけ人が見る |
| 決まった時間に勝手に動く | 頼まなくても、毎朝・毎週に動く | 人が見ていないときに動く |
頼めば一気にやる
一番手前の段階です。毎回同じ順番でやっている作業を、手順書にしてClaude Codeに渡しておく。「いつもの点検をやって」と言えば、手順どおりに最後まで進めてくれます。
人は毎回その場にいるので、おかしなことが起きてもすぐ止められる。最初は、ここから始めるのがいいと思います。
決まった点検を、プログラムにする
2つ目は、同じ見方で確かめる作業を、小さなプログラムにしておく段階です。
たとえば、文章の終わり方が同じ形ばかり続いていないか、使わないと決めた言葉が入っていないか、記事の中の画像の数が予定どおりか。こういう「決まった見方」の点検は、AIに毎回読ませるより、プログラムにしておいたほうが確実なんですよね。AIの点検は、同じ文章でも日によって答えが変わることがあるので。
Claude Codeは、こういう小さなプログラムを作るのも得意です。「この点検をプログラムにして」と頼めば、作って、動かして、結果を見せてくれます。
さらに一歩進めると、Claude Codeが記事のファイルを直すたびに、その点検が自動で走るようにもできます。Claude Codeの「フック」という設定で、「ファイルを書き換えたら、このプログラムを動かす」と決めておける。設定も「記事を直したら、毎回この点検を動かすようにして」と頼めば入れてくれます。
こうしておくと、点検を頼み忘れる日がなくなります。
決まった時間に、勝手に動く
3つ目が、多くの人が「自動化」と聞いて思い浮かべるものです。頼まなくても、毎朝決まった時間に動いて、結果を残しておいてくれる。
Claude Code自体にも、決まった時間に動かす機能があります。2種類あって、向き不向きが違います。
| 種類 | パソコンの電源 | 気をつけること |
|---|---|---|
| パソコンの中で動かす | 入っている必要がある | 閉じていた日は動かない |
| Claudeの会社のコンピューターで動かす | 閉じていても動く | 作業のフォルダをネット上(GitHub)に置く必要がある |
どちらも、人が見ていないときに動きます。3つの中で一番、間違いに気づきにくい段階です。
自動にする作業を選ぶ3つの条件

どの作業を自動にするかは、次の3つで決めています。3つともそろった作業だけを自動にする。
毎回、同じ手順でやっている
1つ目は、手順が毎回同じかどうかです。
「記事の画像を決まった大きさにそろえる」は、毎回同じ。「この記事にどの画像を使うか選ぶ」は、記事ごとに違う。前者は自動にできて、後者はできません。
手順を紙に書き出してみて、「ここは場合による」が出てくるなら、そこはまだ自動にしない。
正しくできたかを、機械で確かめられる
2つ目は、終わったあとに「ちゃんとできたか」を機械で確かめられるかどうか。
画像の大きさは、数字で確かめられます。記事に入った画像の枚数も、数えれば分かる。でも、「文章が面白いか」は機械では確かめられません。
確かめられない作業を自動にすると、間違っていても誰も気づかないまま、毎回同じように進んでいきます。
間違えても、元に戻せる
3つ目は、失敗したときに戻せるかどうかです。
手元のファイルを書き換える作業なら、書き換える前の状態を取っておけば戻せます。でも、読者に見えるところを変える作業や、外に送る作業は、一度やったら戻せない。
| 作業の例 | 自動にするか | なぜか |
|---|---|---|
| 図やアイキャッチの画像を書き出す | する | 毎回同じ手順で、大きさは数字で確かめられる |
| 下書きの文章の決まりを点検する | する | 見方が決まっていて、結果を残せる |
| 記事の一覧の表を最新にする | する | 前の表を取っておけば戻せる |
| 記事の見出しの順番を決める | しない | 記事ごとに答えが違う |
| 公開済みの記事を書き換える | しない | 読者に見えて、すぐには戻せない |
迷ったら、3つの条件のどれが欠けているかを書き出す。欠けているところが、人が手元に残すところです。
自動にするまでの順番

いきなり全部を自動にしようとすると、どこで間違えたのか分からなくなります。僕が踏んでいる順番は、だいたいこう。
- 自分の手で何回かやって、手順を書き出す
- その手順をClaude Codeに渡して、一緒にやる
- 決まった見方の点検を、小さなプログラムにしてもらう
- 終わるたびに、何が変わったかの記録を残すようにする
- ここまで問題なく回ったら、決まった時間に動かす
手でやる前に、自動にしない
1つ目を飛ばしたくなる気持ちは分かります。でも、自分でやったことのない作業は、手順が書けません。手順が書けない作業を任せると、AIは足りないところを自分で考えて埋めてしまう。
何回か自分でやると、「ここで毎回迷う」という場所が見えてきます。そこは、たぶん自動にしてはいけないところです。
終わるたびに、記録を残す
4つ目は、地味ですが一番効きます。作業が終わるたびに、「何を変えたか」「変える前はどうだったか」「確かめた結果はどうだったか」を小さなファイルに残してもらう。
僕は、記事を練習用のサイトに入れるたびに、こういう記録を残すようにしています。タイトルが予定どおりか、下書きのままか、画像の枚数は合っているか。全部の点検が「合格」のときだけ、次に進む。
あとで「あれ、おかしいな」と思ったときに、どこで変わったのかをすぐたどれるんですよね。
一緒にやる段階を、急いで終わらせない
2つ目の「一緒にやる」段階は、何回か続けます。Claude Codeが手順をどう読み違えるかは、実際にやってみないと分からないので。読み違えたところを手順書に書き足していくと、だんだん頼み直しが減っていく。
自動にしてもいいかどうかは、「最後に頼み直したのがいつか」で見ています。しばらく頼み直しがなければ、次の段階へ。
自動にしない基準

逆に、どれだけ慣れても自動にしない作業もあります。作業の名前で決めるより、基準を持っておいたほうが迷いません。
正解が1つに決まらない
どの言葉で記事を書くか、見出しをどう並べるか、どの体験談を入れるか。人によって、記事によって答えが変わる作業は、自動にすると「毎回同じ答え」が出てきます。
ブログは、ほかの人と違うことを書くから読まれるもの。毎回同じ答えを出す仕組みとは、そもそも相性が悪いんです。
読者や、相手に届く
公開、投稿、メールの送信。人に届く作業は、届いた時点で取り消せません。下書きを作るところまでは自動でも、最後に「出す」ボタンを押すのは自分にしておく。
お金や信用が動く
紹介する商品を変える、広告の場所を変える、値段を書き換える。ここは間違えたときの損が大きすぎます。
AIが間違えたかどうかを、あとから自分で見つけられる作業か。見つけられないなら、自動にしない。迷ったときは、これで決めています。
自動にしたあとに見ること

自動にした作業も、作って終わりではありません。むしろ、作ったあとのほうが大事です。
止まっていないか
決まった時間に動く仕組みは、止まっていても何も言ってくれないことがあります。「動いていない」ことは、記録が増えていないことでしか分からない。
なので、記録のファイルが最後に増えた日を、週に1回は見るようにしています。
「合格」が続いているのに、おかしくないか
記録の点検が全部「合格」でも、記事を開いたら変だった、ということは起きます。機械の点検は、決めた見方でしか見ていないので。
機械の合格は、「決めたことは守れている」という意味です。「記事として良い」という意味ではありません。合格の記事も、ときどき自分で開いて読む。読んで変だと思ったら、点検の見方のほうを足します。
点検の基準を、緩めて通していないか
もう1つ気をつけているのが、点検に落ちたときの直し方です。
点検に落ち続けると、基準のほうを緩めたくなるんですよね。でも、落ちるのは、だいたい手前の作業に問題があるから。基準を緩めて通すと、問題が見えなくなるだけです。さっきまで落ちていたものが急に通るようになったら、変わったのは作業か、点検か。まずそこを確かめます。
Claude Codeのブログ自動化でよくある質問
プログラムが書けなくても、自動化できる?
できます。小さなプログラムは、Claude Codeに頼めば作ってくれます。自分でやるのは、何を確かめたいかを言葉で伝えることと、できたプログラムの結果が合っているかを見ることです。中身を全部読めなくても、結果が正しいかは確かめられる。
Codexとは、どう分ける?
僕は、作業の手順を回すのはClaude Code、作ったプログラムを直したり、Claude Codeの作業を点検したりするのはCodex、と分けています。作る係と確かめる係を分けておくと、自動にした作業の間違いにも気づきやすいんですよね。
記事を書くところまで、全部自動にできる?
仕組みとしては作れます。ただ、記事を書く作業は、3つの条件のうち「正しくできたかを機械で確かめられる」がそろいません。全部を自動にした記事は、どれも似た中身になりやすく、検索でも読者にも選ばれにくい。どこで止めたかは、別の記事に書きました。
自動化にお金はかかる?
手元のパソコンで動かすなら、追加でかかるのはClaude Codeの利用料くらいです。ただ、自動で動かす回数が増えると、その分だけ使える量も減っていきます。
» Claude Codeの制限にかかったら?AIの種類の使い分けで減り方は数倍変わる|止まる仕組みと元が取れるかの考え方
Claude Codeでブログを自動化するなら、自動にするのは「毎回同じ・機械で確かめられる・戻せる」の3つがそろった作業だけ。順番は、手でやる→一緒にやる→点検をプログラムに→記録を残す→時間で動かす。こうしておくと、自動にした作業を信じて任せられるようになります。
自動化の線を引いたら、次は僕が線を引き損ねた話です。
» AIに任せすぎて失敗した話|キーワード選びの丸投げで起きたことと、止めた判断
自動にする前に、そもそもどの順で何をやるのか。ブログ全体の段取りは、こちらにまとめています。
