- AIで記事を増やしたのに、順位が上がるどころか下がってしまった
- どこまでAIに任せていいのか、線の引き方が分からない
- うまくいった話より、失敗した人の話を先に知っておきたい
AIで記事を書くようになると、作業がどんどん速くなります。速くなると、もっと任せたくなる。
僕もそうでした。気づいたら、どの言葉で書くかを決めるところから、AIに丸ごと渡していた。
当時、AIに任せていたこと

失敗したのは、新しく一から立ち上げたサイトでのことです。記事が少ないうちは検索から人が来ないので、とにかく数を増やしたかった。
言葉選びから入稿まで、ほぼ全部
当時の流れは、こんな感じでした。
- AIに「このテーマで書ける言葉を出して」と頼む
- 出てきた言葉ごとに、見出しを作ってもらう
- 見出しに沿って本文を書いてもらう
- 下書きとしてサイトに入れてもらう
- 自分は最後にざっと読んで、公開する
自分が判断していたのは、5つ目だけです。しかも「ざっと読む」なので、文章がおかしくないかを見る程度。どの言葉で書いているか、ほかの記事と何が違うかは、ほとんど見ていませんでした。
目標が「本数」になっていた
いま振り返ると、一番まずかったのはここです。1日に何本書くか、を目標にしていました。
本数を目標にすると、確かめる作業はそのまま「遅れ」になります。書く前に検索結果を見る、すでにある記事と見比べる。どちらも、やればやるほど本数が減る。だから、自然と飛ばすようになっていきました。
起きたこと:同じ悩みの記事が重なっていた

しばらくして、順位の記録を見ていて違和感がありました。前から上の方にいた記事が、少しずつ下がっている。新しい記事を足しているのに、全体の読まれ方は増えていない。
自分の記事同士が、入れ替わって出てくる
調べてみると、ある言葉で検索したときに、日によって出てくる自分の記事が違っていました。昨日はAの記事、今日はBの記事。どちらも、同じ悩みに答える記事です。
検索する側からすると、同じ答えの記事が2本あっても、どちらを出せばいいか迷うんですよね。迷っているうちに、どちらも中途半端な位置で止まる。前から上にいた記事まで、その巻き添えで下がっていました。
自分のサイトで同じことが起きていないかは、Googleの無料の道具(Search Console)で確かめられます。
- 「検索パフォーマンス」を開いて、気になる言葉で絞り込む
- 「ページ」の欄を見る
- 同じ言葉で、自分の記事が2本以上並んでいたら、重なりの疑いあり
数字を書き出してClaude Codeに渡し、「同じ言葉で2本以上出ている組み合わせを一覧にして」と頼むと、全部の言葉をまとめて調べてくれます。
なぜ重なったのか
原因は、3つ重なっていました。
AIは、すでにある記事を知らない
AIに「このテーマで書ける言葉を出して」と頼んだとき、僕のサイトにどんな記事があるかは渡していませんでした。渡していないものは、AIは知りようがありません。だから、前に書いた記事と同じ悩みの言葉も、平気で新しい候補として出してきます。
言い回しが違うと、別の言葉に見える
「ブログ 始め方」と「ブログ 作り方 初心者」。言葉としては違いますが、検索している人の悩みはほぼ同じです。
AIに出してもらった候補の一覧では、これが別々の行に並びます。一覧だけ見ていると、別の記事が書けそうに見えてしまう。実際に検索結果を開けば、同じような記事が並んでいるのが分かるんですけど、それを見ていませんでした。
確かめる作業を、誰もやっていなかった
AIは、頼まれていない確認はしません。自分は、本数のために確認を飛ばしていた。つまり、「この記事は、すでにある記事と重なっていないか」を見る人が、どこにもいなかったんです。
AIのせいにしたくなるところですが、確かめる役を決めていなかったのは自分でした。
ほかにも起きていたこと

記事が重なったことに気づいて、ほかの記事も見直しました。すると、重なり以外の問題も、ぼろぼろ出てくる。
見出しの並びが、どの記事も同じ
見出しを作ってもらうときに、毎回同じ「型」を渡していました。「〇〇とは」「〇〇のメリット」「〇〇のやり方」「注意点」「まとめ」。
その結果、テーマは違うのに、どの記事も同じ並びになっていたんです。読む人からすると、どの記事を開いても同じ形。検索した人が知りたいことの順番は、言葉ごとに違うはずなのに、そこを見ていませんでした。
検索結果を見ないまま書いていた
もう1つは、書く前に検索結果を一度も開いていなかったことです。その言葉で上位にいる記事が何を書いているのか、どんなサイトが並んでいるのか、知らないまま書いていた。
上位の記事が当たり前に書いていることが抜けていたり、逆に、大きな会社のサイトしかいない言葉で書いていたり。どちらも、検索結果を1回見れば避けられたことです。
点検は全部「合格」だったのに、読まれない
文章の点検は、ちゃんとやっていました。言い回しの決まり、文字数、使ってはいけない言葉。全部合格です。
でも、点検が見ていたのは「書き方」だけで、「その記事を書く意味があるか」は見ていませんでした。合格した記事が、そもそも書かなくていい記事だった、ということです。
止めたこと、残したこと

ここから、AIとの分け方を変えました。全部やめたわけではなくて、止めたことと、残したことがあります。
| 止めたこと | なぜ止めたか |
|---|---|
| どの言葉で書くかをAIに決めさせる | すでにある記事も、検索結果も見ていないから |
| 見出しの型を毎回渡す | どの記事も同じ並びになるから |
| 1日に何本、という目標 | 確かめる作業が「遅れ」になるから |
| 残したこと | なぜ残したか |
|---|---|
| 決めた見出しに沿って本文を書かせる | 書く作業そのものは、AIのほうが速い |
| 決まった見方の点検 | 見落としを減らすには、機械のほうが確か |
| 下書きとしてサイトに入れる | 毎回同じ手順で、入ったかどうかも確かめられる |
止めたのは、どれも「何を書くか」を決める作業です。残したのは、「決まったことを、決まったとおりにやる」作業。この線を引いてからは、AIが速いことが、そのまま助けになるようになりました。
言葉選びは、候補集めまで
言葉選びは、全部やめたわけではありません。候補を集めて、同じ悩みごとにまとめるところまではAIに頼んでいます。
変えたのは、そこから先。まとめた候補を、自分のサイトの記事の一覧と見比べる。そのうえで、検索結果を自分で開いて、書くかどうかを決める。いまのやり方は、こちらに書きました。
重なった記事を、どう直したか

重なっていた記事は、1本ずつ直していきました。やったことは、だいたいこの順番です。
- 残す記事を決める:同じ悩みの記事のうち、よく読まれているほう、検索で上にいるほうを残す
- 足りないところを移す:もう一方の記事にしか書いていない話があれば、残す記事に移す
- もう一方は、残す記事へ案内する:読みに来た人が、自動で残す記事へ移るようにしておく
- 記事の一覧に書いておく:どの悩みを、どの記事が担当しているかを一覧に残す
消すだけにしない
重なっている記事を、ただ消すのはやめておいたほうがいいです。その記事に、外からリンクが貼られていることもあるし、ブックマークしている人もいるかもしれない。消すと、その人たちは何もないページにたどり着きます。
残す記事へ自動で移るようにしておけば、そこに来た人も、そのまま答えにたどり着けます。
一覧は、AIにも渡す
4つ目の一覧は、自分のためだけではありません。新しい記事を考えるときに、この一覧をAIにも渡しています。「この一覧と同じ悩みに答える候補は外して」と頼めば、重なりは最初の段階で落とせる。
失敗の原因が「AIがすでにある記事を知らない」だったので、知らせる仕組みを作った、ということです。
重なりを防ぐ一番の方法は、記事の一覧を1か所にまとめて、新しい記事を考えるたびに見ること。人が見ても、AIに見せてもいい。見ないことだけが、いけないんです。
任せすぎのサイン

最後に、いま自分が任せすぎていないかを見るための目安です。1つでも当てはまったら、どこかで確かめる役がいなくなっています。
- 先週書いた記事のタイトルを、思い出せない
- AIが出した言葉で、検索結果を自分で開いていない
- 「何本書いたか」を一番気にしている
- 点検が合格したら、中身を読まずに出している
僕は、この4つ全部に当てはまっていました。
AIに任せる量を減らす必要はないと思っています。減らすのは、確かめずに進める場面のほう。何を書くかを決めるのは自分、決まったことを速くやるのはAI。 この分け方に戻してからは、記事が増えるほど、ちゃんと読まれる記事も増えるようになりました。
作業の自動化の線引きは、こちらの記事で。
» Claude Codeでブログの作業を自動化する|自動にする作業の選び方と、自動にしない基準
ここで書いた失敗のあと、何を書いて収益にしているのかは、次の記事で書きます。
» Claude Codeでアフィリエイト|商品名で探す人の記事と物販の記事、AIに任せる作業と任せない作業
任せる範囲を決め直したら、全体の段取りの中で、どこに人の判断を置くかを見直してみてください。
