- ブログで月5万円を目指しているけど、あと何記事書けばいいのか見当がつかない
- 「100記事で月5万円」のような話を見るけど、自分にも当てはまるのか分からない
- AIで記事を速く書けるようになったら、どれくらい早く届くのか知りたい
「68記事で達成」「6年2か月かかった」。月5万円の体験記を並べてみると、記事数も期間も見事にばらばらです。
どれも嘘ではないとして、なぜこんなに違うのか。記事数を決めている数字が、人によってまるで違うからです。
この記事の計算に出てくる「申し込む割合」「1本の記事に来る人数」は、すべて仮に置いた数字です。1件の金額は、実際の紹介料の目安を使っています(紹介料は変わることがあります)。
記事数だけでは、月5万円に届くか答えられない理由

「何記事書けば月5万円?」に数字で答えている記事もあります。でもその数字は、書いた人のサイトでの結果です。
決めているのは、3つの数字
月の収益を分けていくと、この3つ。
- 1本の記事に、月に何人来るか
- 来た人のうち、何人が申し込むか(買うか)
- 1件あたり、いくらもらえるか
この3つを掛けて、さらに記事の本数を掛けたものが、月の収益です。
3つが分からないまま「100記事書く」と決めても、届くかどうかは書き終わるまで分かりません。
1件の金額だけで、50倍以上ちがう
3つのうち、一番差が大きいのが「1件の金額」です。
| 紹介するもの | 1件でもらえる金額(目安) |
|---|---|
| Amazonで3,000円の本 | 約90円(売れた値段の3%前後) |
| Amazonで3万円の家電 | 約600〜1,200円(2〜4%) |
| 大手のレンタルサーバー(ブログを置く場所の貸し出し) | 5,000円〜 |
本を1冊売っても約90円。レンタルサーバーなら1件で5,000円。同じ「1件」でも、50倍以上の差です。
だから「100記事で月5万円」は、その人が何を紹介していたかが分からないと、参考にしようがないんです。
記事数の出し方:月5万円から逆算する

記事数は、月5万円から逆にたどれば出せる。順番は4つです。
- 1件あたりの金額を置く(紹介する商品の報酬)
- 月5万円に必要な件数を出す(5万円 ÷ 1件の金額)
- その件数に必要な人数を出す(件数 ÷ 申し込む割合)
- 必要な記事数を出す(人数 ÷ 1本の記事に来る人数)
計算してみる
まずは仮の数字で。
- 1件あたりの金額:2,500円
- 記事を読んだ人のうち、申し込む人:100人に1人
- 1本の記事に来る人:月100人
計算はこうです。
- 月5万円 ÷ 2,500円 = 20件
- 20件 ÷(100人に1人)= 2,000人
- 2,000人 ÷ 1本あたり100人 = 20記事
「月に100人来て、100人に1人が申し込む記事」が20本あれば届く、という計算です。
「100人に1人」は、かなり甘い
ここで1つ、正直に。
紹介のリンクを押した人のうち、実際に申し込むのは1〜3%くらいが目安と言われる。でもこれは「リンクを押した人」の中での割合です。記事を読んだ人の全員がリンクを押すわけではありません。
なので、記事を読んだ人全体で見ると、100人に1人より低くなることのほうが多いです。
申し込む割合が半分(200人に1人)になれば、必要な人数も記事数も、そのまま倍。計算は、まず甘めの数字でやってみて、自分の記録が出てきたら置き換えていきます。
全部の記事が「売る記事」ではない
実際のブログでは、全部の記事が申し込みにつながるわけではありません。悩みを解決する記事、売る記事へ案内する記事もあります。
上の計算で出た20本は、売る記事の数です。そこへ人を連れてくる記事は、別に必要です。
紹介するものごとの計算例

同じ逆算を、さっきの3つの紹介先でやるとどうなるか。申し込む割合は100人に1人、1本の記事に来る人は月100人で、どれもそろえています。
| 紹介するもの | 1件の金額 | 必要な件数 | 必要な人数 | 売る記事の数 |
|---|---|---|---|---|
| 大手のレンタルサーバー | 5,000円 | 10件 | 1,000人 | 10本 |
| Amazonで3万円の家電 | 約600〜1,200円 | 42〜84件 | 4,200〜8,400人 | 42〜84本 |
| Amazonで3,000円の本 | 約90円 | 約556件 | 約55,600人 | 約556本 |
条件をそろえても、10本と556本。本の紹介だけで月5万円を狙うと、売る記事だけで500本超え。
金額が高いと、記事は少なくて済む。でも入りにくい
1件の金額が高いものは、少ない件数で届く。そのかわり、同じものを紹介している強いサイトもたくさんあります。
検索の上の方に出られず、1本の記事に来る人が月100人どころか10人、ということも普通に起きる。そうなると、10本の計算は100本に変わります。
金額が低いと、数がいる。AIが役に立つのはここ
1件の金額が低いものは、必要な人数が一気に増える。記事の数で積み上げることになるので、AIで記事を速く書けることが、そのまま効いてきます。
ただ、似た記事を数だけ増やすと、Googleが「同じ話の記事が何本もある」と見て、どれも上に出なくなることがあります。増やすなら、1本ずつ別の悩みに答える記事に。
商品名で探す人は、申し込む割合が高い
「〇〇(商品名) 評判」のように、商品の名前を入れて探す人は、もう買う手前まで来ていることが多いです。
なので、同じ1件5,000円でも、こういう人向けの記事は申し込む割合が高くなりやすい。来る人は少なくても、少ない記事数で届くことがあります。
表の数字を、そのまま自分の目標にしないこと。使うのは計算のしかたのほうで、数字は自分の記録で置き換えていきます。
何か月かかるかは、記事数とは別に決まる

記事数が出たら、次は「何か月で書けるか」を考えたくなるところ。でも期間は、書く速さだけでは決まりません。
書いてから、読まれるまでに待ちがある
記事を出しても、すぐに検索の上の方に出るわけではありません。Googleがその記事を見つけて、何位に出すかを決めるまでに時間がかかります。何もないところから始めたサイトは、特にそうです。
AIが速くしてくれるのは、書く作業だけ。Googleが順位を決めるまでの時間は、こちらからは早められません。
数字で見ると:新しい記事が上に出るまで
200万を超えるページを調べた海外の調査(2025年)では、こうなっていました。
| 調べたこと | 結果 |
|---|---|
| 新しく出した記事のうち、1年以内に検索の10位以内に入ったもの | 約2%(60本に1本ほど)。2017年の調査では約6%だった |
| 10位以内に入れた記事のうち、出してから1か月以内に入ったもの | 約4割 |
| いま10位以内にいる記事のうち、3年以上前に出たもの | 約7割 |
ここから分かることは2つ。
1つ目。「書けばそのうち上に出る」は、昔より通じにくくなっているんです。
2つ目。上に出る記事は、わりと早く出る。逆に、出して半年たっても10位以内に入らない記事は、待つより直すほうがいい。書き足すのか、狙う言葉を変えるのかを考えるタイミングです。
期間を縮めるなら、どこから始めるか
期間を大きく変えるのは、どこから始めるかです。最初から読まれているサイトを買えば、待ち時間の一部を飛ばせます。そのかわり、最初にまとまったお金が出ていきます。
買ったサイトと一から作ったサイトで、最初の数か月がどう違ったかは、こちらに書きました。
自分の数字で、計算し直す

ここまでの計算は、仮の数字が入っていました。本当に役に立つのは、自分のサイトの数字で計算し直したときです。
置き換える順番
記録が3か月分くらいたまったら、仮の数字を自分の数字に置き換えていく。
- 1件あたりの金額:紹介しているものの報酬。これは最初から分かる
- 申し込む割合:売る記事に来た人と、申し込んだ件数から出す
- 1本の記事に来る人数:記事ごとの数字から出す
一番ぶれるのは、3つ目です。よく読まれる記事とほとんど読まれない記事の差が大きいので、平均だけ見ると見誤ります。
たとえば平均が「1本あたり月100人」でも、中身は「月800人の記事が1本と、月30人くらいの記事が残り」ということがあります。この場合、記事を増やすより、800人来ている記事の申し込みを増やすほうが早いかもしれません。
毎月の記録のつけ方は、こちらに書きました。
» ブログの運営報告の書き方|毎月なにを記録して、どう読んで、次に何を直すか
計算し直すと、やることが変わる
自分の数字で計算し直すと、「記事を増やす」以外の手も見えてくる。
| 計算し直して分かったこと | 先にやること |
|---|---|
| 1本の記事に来る人が少ない | 記事を増やす前に、半年たっても10位以内に入らない記事を直す |
| 来る人はいるのに、申し込みが少ない | 記事の中の紹介のしかたや、紹介しているもの自体を見直す |
| 1件の金額が低すぎて、必要な人数が多すぎる | 紹介するものを、もう少し金額の高いものに足していく |
3つの数字のうち、どれが一番足りないかを見つけて、そこを動かす。計算は、そのための道具です。
僕の場合:一から作ったサイトで、8か月目・66記事

最後に、僕のサイトの話です。
届いたのは、住所(ドメイン)を新しく取って、記事0本から始めたサイト1つ。入ってきたお金は、どれも紹介したものが売れたときの報酬(アフィリエイト)だけです。
| 時期 | 中身 |
|---|---|
| 始めて4か月 | 確定した報酬は合計24,000円 |
| そこからさらに4か月 | 8か月目に月5万円を超えた |
| 届いたときの記事数 | 66本 |
届いた月に、特別なことはしていない
届いた月に、何か新しいことを始めたわけではありません。記事を書いて、記録を見て、読まれていない記事を直す。最初の月からやっていたことを続けていただけです。
最初の数か月は、記事を出しても数字はほとんど動きませんでした。そこでやり方を何度も変えていたら、どれが効いたのか分からなくなっていたと思います。
この記事の計算に当てはめると
66本で月5万円をそのまま割ると、1本あたり月750円ほど。
ただ、これは平均です。実際は、よく稼ぐ記事と、まだ1円も生んでいない記事が混ざっています。どの記事が稼いでいるかは、記事ごとの記録で見ています。
そしてこの「66本・8か月」も、僕のサイトの3つの数字で出た結果です。紹介しているものの金額も、1本の記事に来る人数も、人によって違います。66本を目標にするより、自分の数字で逆算するほうが確かです。
最初の4か月の数字と、買ったサイトとの違いは、こちらに書きました。
ブログで月5万円と記事数でよくある質問
100記事書けば、月5万円に届く?
届く人もいれば、届かない人もいます。3,000円の本の紹介だけなら、100記事ではまず足りません。1件5,000円のものを、買う手前の人に向けて紹介しているなら、100記事より少なく届くこともあります。
ブログで月5万円稼いでいる人は、どれくらいいる?
アフィリエイトの会社に登録している人へのアンケート(2025年・約1,400人が回答)では、こうでした。
| 1か月の収入 | 答えた人の割合 |
|---|---|
| 収入なし | 約3割 |
| 月5万円以上 | 約3割 |
月5万円以上が3割、と聞くと多く見えませんか?でも答えた人には、10年以上続けている人も2割近くいます。続けている年数が長いほど収入が多い、という結果も出ていて、3年以上続けている人で約半数が月10万円前後でした。
始めたばかりの人だけで見れば、月5万円に届いている人の割合は、これよりずっと低いと考えるのが自然です。
記事が読まれる回数は、どれくらい必要?
稼ぎ方によって大きく変わります。1件の金額が高いものを紹介するなら、読まれる回数が少なくても届くことがあります。広告が押された回数でお金が入る仕組みなら、読まれる回数がとにかく必要です。
目安になるのが、検索結果の順位と、押される割合の関係です。調べた会社によって差はありますが、1位で3割前後、10位だと数%まで下がります。
たとえば「作り置き 日持ち」は、キーワードの道具で見ると月に約2,900回検索されている言葉。
| 順位 | 押される割合(目安) | 1か月に来る人(目安) |
|---|---|---|
| 1位 | 3割前後 | 約870人 |
| 5位 | 1割弱 | 約250人 |
| 10位 | 数% | 約60人 |
同じ言葉でも、1位と10位では十数倍の差。記事の数を増やすのと同じくらい、1本の記事の順位を上げることが効いてくる。
最近は、検索結果の一番上にGoogleのAIの要約が出る言葉が増えています。要約が出る言葉では、1位でも押される割合が半分以下になったという調査もあります。「作り置き 日持ち」のように答えが一言で済む言葉は、表よりも人が来ないと見ておくほうが安全です。
AIで記事を倍の数にすれば、半分の期間で届く?
書く時間は半分になるかもしれません。でも、Googleが記事を見つけて順位を決めるまでの時間は早まりません。中身の薄い記事を増やすと、かえって全体が上に出にくくなることもあります。
記事を増やす前に、いまある記事に人が来ているかを確かめるほうが先です。
ブログで月5万円まで何記事かかるかは、1件の金額・申し込む割合・1本の記事に来る人数の3つで決まります。人の記事数と比べるより、何を紹介するかを決めて、自分の数字で逆算するほうが近道です。
記事数を逆算したら、あとは順番どおりに積んでいくだけ。その順番は、ロードマップに並べました。
