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Claude CodeのSkillでブログの書き方を覚えさせる|自分で書かずに作る方法と、最初に作る3つ

Claude CodeのSkillで書き方を覚えさせる。毎回の決まりとSkillの分け方
  • Skillが便利と聞いたけど、何を書けばいいのか分からない
  • 作り方の解説を読むと、ファイルの名前や書き方の決まりが出てきて手が止まる
  • 作ってみたのに、記事を頼んでも使われている気配がない

Skillの解説を読むと、「フォルダを作って、決まった名前のファイルに、決まった形で書く」と出てきます。ここで手が止まる人は多いと思います。

でも、そのファイルは自分で書かなくていいんです。

僕も、記事を書く作業とキーワードを調べる作業は、それぞれSkillにして使っています。

Skillは「その作業のときだけ開く手順書」

Skillは、ふだんは名前と説明文だけ読まれ、その作業になったときに中身が開かれる手順書

最初に、Skillが何なのかを、1つのたとえで押さえておきます。

本棚に並んだ手順書を思い浮かべる

Claude Codeの横に、本棚があると思ってください。

棚には手順書が並んでいて、背表紙(名前と説明文)だけはいつも見えている。「記事の下書きを書いて」と頼まれると、AIは背表紙を見て「これだ」と思った1冊を開き、中の手順どおりに作業します。

毎回読む決まりのファイル(CLAUDE.md)との違いは、開くタイミングです。

決まりのファイル Skill
読まれるとき 作業のたびに、毎回全部 背表紙はいつも。中身は使うときだけ
向いている中身 どの作業でも守ること(「一人称は僕」など) その作業でしか使わない手順と見本
長くなると 毎回読む量が増えて重くなる 使わない日は開かれないので、気にならない

だから、記事を書く手順が何十行あっても、Skillなら困りません。リンクの点検を頼んだ日には、開かれもしないので。

呼び方は2つ

Skillの呼び方は2つあります。

1つは、頼んだ内容に合わせてAIが自分で開く形。もう1つは、自分で「/名前」と打って呼ぶ形です。「/recipe-draft」と打てば、その手順書が必ず開かれる。

AIに勝手に開かせたくない手順(たとえば入稿の手順)は、「/名前で呼んだときだけ動く」設定にしておくこともできます。

Skillは、自分で書かずに「頼んで作る」

Skillは頼んで作る。1本を一緒に仕上げる→「今の手順をSkillにして」→できた中身を読む→次の記事で試して直す

ここがこの記事の本題です。Skillは、次の4つの手順で作れます。

1. まず1本、会話の中で一緒に仕上げる

いきなりSkillを作ろうとしないでください。

最初は、ふだんどおり会話で記事を1本仕上げます。見出しを出させて直して、本文を書かせて直して、点検させて。この「直した」ところが、あとでSkillの中身になります。

頭の中で考えただけの手順をSkillにすると、たいてい穴があります。僕も、よさそうだと思った構成の手順をそのままSkillにして、1本目で見出しが多すぎて何度も止まる羽目になりました。

2. 「今やった手順をSkillにして」と頼む

1本仕上がったら、同じ会話のまま、こう頼みます。

今この会話でやった記事の書き方を、Skillにして。名前は「blog-draft」。説明文には「記事の下書きを書いて」「新しい記事を作って」と頼まれたときに使う、と書いて。見出しを出したところで一度止まる手順にして。途中で直した点も、守ることとして入れて。

これで、Skillのフォルダとファイルが作られます。置き場所も、ファイルの形も、AIが整えてくれる。

ポイントは2つ。説明文に自分がふだん頼むときの言葉を入れてもらうこと。それと、どこで止まるかを指定すること。この2つが抜けると、あとで「開かれない」「止まらずに最後まで書く」が起きます。

3. できた中身を読んで、3つだけ確かめる

作られたファイルは、一度だけ自分で読みます。全部を細かく見なくていいので、ここだけ確かめてください。

  • 説明文に、自分がふだん使う頼み方の言葉が入っているか
  • 見出しのところで止まって見せる、と書いてあるか
  • その記事だけの事情(特定の商品名など)が混ざっていないか

3つ目は見落としがちです。1本の記事から作ったので、その記事の話が手順に入り込んでいることがある。見つけたら「Skillから〇〇の話を消して」と頼めば直ります。

4. 次の記事で試して、直したいところをその場で言う

次の記事は「/blog-draft」と打ってから頼みます。

手順どおりに進まないところがあったら、その場で「Skillの手順3を、〇〇するように直して」。Skillのファイルを直すと、Claude Codeは会話の途中でも読み込み直してくれます。

ただ、直す前の手順をすでに読んでいた会話だと、古い手順も会話に残っています。直したあとは、会話を新しくしてから試すほうが確実です。

Skillは「作って終わり」ではなく、記事を書くたびに1行ずつ育てるもの。直したい点に気づいたら、その場で頼んで直すのが一番早いです。

作るとこうなる:作り置きレシピのブログの例

この4つで作ると、どんなSkillになるのか。架空のブログで組んだ、公開用の例です。

欄 中身
名前 recipe-draft
説明文 作り置きレシピの記事の下書きを書くときに使う。「下書きを書いて」「レシピの記事を作って」と頼まれたとき、材料フォルダのメモから記事を作る
手順1 材料フォルダのメモを読み、実際に作った料理・かかった時間・保存した日数を書き出す。メモにないことは書き出さない
手順2 読者が作る前に迷うこと(何日もつか、冷凍できるか)に答える見出しを出す。ここで止まって見せる
手順3 OKが出たら本文を書く。書き方は「見本.md」の段落に合わせる
手順4 保存日数と冷凍できるかが、メモと一致しているかを1つずつ照らす
手順5 「下書き」フォルダに「日付_料理名」で保存し、メモになかったので書けなかったことを報告する
付属のファイル 見本.md(自分で書いた段落3つと、AIの文を直す前・直した後の組)

「見本」のファイルが効きます。書き方は言葉で説明するより、見せたほうが早いので。AIが書いてきて自分が直した文を、直す前と後で並べておけば、それがそのまま見本になります。

ブログで最初に作るSkillは3つ

Skillに向く作業は、順番が毎回同じ・途中で人が見る区切りがある・できあがりの形が決まっている、の3つがそろったもの

Skillは何個でも作れますが、増やすほどいいわけではありません。背表紙が増えるほど、AIが選び間違えやすくなります。

ブログなら、最初はこの3つで十分です。

Skillにする作業 なぜSkillに向いているか
記事の下書き 材料を読む→見出し→本文→点検、の順が毎回同じ。見出しで止まってほしい
図や画像づくり 色・大きさ・ファイル名の決まりが細かく、図を作るときにしか使わない
キーワードの候補集め 調べる場所と、候補を並べる表の形が毎回同じ

逆に、Skillにしなくていいものもあります。

Skillにしない作業 なぜか
リンク切れの点検 「リンクを確かめて」の一言で済む
何の記事を書くか決める 決めるのは自分の仕事。手順書にすると、AIが手順どおりに「決めて」しまう
月に1回しかやらない作業 手順をメモに置いて、そのつど貼るほうが早い

見分け方は1つ。同じ指示を、毎回コピーして貼っているかどうか。貼っているなら、それはもうSkillにしていい手順です。

決まりのファイルとSkill、どっちに書く?

「〜はこうする」という1行の事実は決まりのファイル、「1.〜2.〜3.」という手順はSkill

迷ったら、1行で言い切れるかどうかで分けます。

中身 置く場所 なぜ
一人称は「僕」、です・ます調 決まりのファイル 作業の報告にも出るので、毎回要る
公開済みの記事は書き換えない 決まりのファイル どの作業の途中でも破られたら困る
書く順番、見出しの立て方 Skill 記事を書くときにしか使わない
自分の記事の見本 Skillの付属のファイル 長くて、記事を書くときにしか読まない

言い切れるなら決まりのファイル、番号を振りたくなるならSkill。決まりのファイルの中身は、こちらで。

Skillがうまく動かないときの直し方

困ったときの4つ。読まれない=説明文を直す・違う方が読まれる=説明文の範囲を分ける・一部が飛ばされる=報告に結果を書かせる・直したのに古い=会話を新しくする

作ったSkillが思ったように動かないとき、原因はだいたいこの4つでした。

困ったこと 原因 直し方
頼んでも開かれない 説明文に、ふだんの頼み方の言葉が入っていない 説明文に「下書きを書いて」などの言葉を足す。急ぎなら「/名前」で呼ぶ
似たSkillの、違う方が開かれる 説明文がどちらも「記事」の話で区別がつかない 説明文に「使わない場面」も書く(「新しく書くときは使わない」など)
開かれたのに、最後の点検が飛ばされる 長い作業の終わりほど抜けやすい 「終わったら、点検した項目と結果を報告に書く」と手順に入れる
直したのに、前の手順のまま動く 直す前の手順が、会話の中に残っている 会話を新しくしてから試す

1つ目は、僕が最初にはまったところです。最初の説明文は「記事の品質を上げるための手順」。中身の要約としては合っているのに、「下書きを書いて」という頼み方と、言葉が1つも重なっていなかった。

確かめたいときは、頼む前に「今使えるSkillを挙げて」と聞いてみてください。名前が出てこなければ置き場所の問題、出てくるのに使われなければ説明文の問題です。

3つ目の点検は、何度言っても守られないなら、点検そのものを小さなプログラムにしてSkillに付けるのも手です。僕は「同じ文末が続いていないか」を数えるプログラムを、Claude Codeに作ってもらって付けています。数えるのはプログラムなので、見落としがありません。

ブログ用のSkillでよくある質問

プログラミングの知識は要る?

要りません。中身はふつうの日本語の文章で、ファイルの形はClaude Codeが整えてくれる。

さらに手を抜きたいなら、Anthropicが出している「Skill作りを手伝う追加機能」(skill-creator)もあります。作ったSkillがちゃんと動くかを試す機能まで付いているので、Skillが増えてきたら入れてみる価値はあります。

人が配っているSkillを、そのまま使っていい?

形の参考にするのはあり。説明文の書き方や手順の区切り方は、かなり勉強になる。

ただ、書き方のSkillは、そのまま使っても自分の声にはなりません。見本の文章が、作った人の記事なので。それと、プログラムが入っているSkillは、入れる前に「このSkillが何をするか説明して」とClaude Codeに読ませてください。Skillの中のプログラムは、自分のパソコンの上で、自分のファイルに対して動くので。

Codexでも同じSkillが使える?

Codexにも、同じ形(SKILL.md)のSkillの仕組みがあります。中身の書き方は同じなので、置く場所さえ合わせれば使い回せる。置き場所が分からなければ、Codexに「このSkillを使えるように置いて」と頼めば済みます。

Skillは、書き方を覚えた人が作るものではなく、1本仕上げるたびに育っていくものです。最初の1本は、次の記事を書くついでに作ってみてください。

毎回守ってほしい側の決まりは、こちらの記事で。