アクセス解析、入れてはいるけど開いていない。よくある状態だと思います。
開かない理由はだいたい同じで、数字を見ても、それが良いのか悪いのか分からないからです。直近28日のセッション数が画面に出ている。これは喜ぶところなのか、落ち込むところなのか。判断の基準がないと、数字はただの記号になります。
この記事では、ブログのアクセス解析で具体的に何がわかるのかを先に並べたうえで、少ない数字をどう読むかまで書きます。個人ブログを始めて1年ちょっとの規模だと、Search ConsoleもGA4も数字は小さいまま出ます。それでも読み取れることはあるし、逆に「この数字は使わない」と決めた部分もあるので、そこも含めて書きます。
なお、ツールの初期設定や設置手順はここでは扱いません。すでに入っている前提で、画面の何を見るかの話をします。
ブログのアクセス解析で何がわかるのか、先に結論

アクセス数・ユーザー数・ページビューなど基本の指標
まず、人がどれだけ来たかがわかります。ここで出てくる言葉が三つあって、最初はこれが紛らわしいんですよね。
- ユーザー数:何人が来たか
- セッション:その人たちが何回訪問したか
- ページビュー:合計で何ページ見られたか
たとえば、ユーザー数と訪問回数(セッション)がほぼ同じなら、ほとんどの人が期間中に1回だけ来ている、と読めます。そこにページビューを足して訪問回数で割ると、1回の訪問で見られたページ数が出る。それが2〜3なら、来た人はだいたい2〜3ページ見て帰っている、ということです。
数字そのものより、こうやって割り算して意味に変えるところまでが解析です。
どこから来たか(流入経路)と検索された語
次にわかるのが、読者がどこを通って来たか。検索から来たのか、SNSから来たのか、ブックマークや直接入力なのか。そして検索から来た場合は、どんな言葉で検索されたのかもわかります。
狙って書いた言葉と、実際に検索されている言葉は、一致しないことがあります。
よく読まれたページと離脱されたページ
そして、どの記事が読まれていて、どの記事が読まれていないか。どこで読者が離れたか。
サイト全体の数字は、正直あまり動きません。動かせるのは記事単位です。だから「全体を伸ばす」ではなく「どの記事を直すか」に変換できるこの情報が、いちばん行動に近い。
まず見るべき数字と、その読み方の基準
単発の大小ではなく変化と比較で見る
クリック数が、ぽつんと画面に出ている。これだけ見せられても、良し悪しは判断できませんよね。
でも「その数字が何か月ぶんか」と期間をセットにすると、月平均どれくらいかが分かります。ここまで来ると、現在地としては受け取れる。さらに先月と今月を比べれば、増えているのか止まっているのかも見えます。
数字は、単体では意味を持たないです。期間で割る、前の期間と比べる、他のページと比べる。この三つのどれかを通してはじめて判断材料になります。
サイト全体で見る指標と記事単位で見る指標を分ける
ここは分けて考えたほうが混乱しません。
サイト全体で見るのは、増えているか止まっているかという方向だけ。細かく気にしても打ち手が出てこないからです。一方、記事単位では、表示回数・クリック・読まれ方を見ます。直すのは常に個別の記事なので、こちらが本番です。
エンゲージメント時間や直帰の扱い方
滞在の長さや、すぐ帰られた割合も出ます。ただ、これを「何秒あればいい」という絶対的な目安で見るのは難しいです。秒数の基準には、はっきりした根拠がないからです。
代わりに使えるのが、自分のサイトの中での比較です。同じくらいの長さの記事なのに、片方だけ極端に短い。それなら、その記事は冒頭で期待とズレている可能性がある。よそのベンチマークではなく、自分の記事同士を並べる。これなら小さい数字でも使えます。
Search ConsoleとGA4は「わかること」が違う
この2つは似て見えますが、担当している範囲がまったく違います。
境目はシンプルで、クリックされる前がSearch Console、クリックされた後がGA4です。

Search Console:検索で表示・クリックされた語がわかる
検索結果に何回表示されたか、そのうち何回クリックされたか、どんな言葉で検索されたか。ここはSearch Consoleの担当です。
検索でのクリック数も、こちらから出ています。クリックされなかった表示も記録されているので、「見られてはいるけど選ばれていない」記事を見つけられるのが強みです。
GA4:サイトに来た後の動きがわかる
来た人が何ページ見たか、どれくらい滞在したか、検索以外のどこから来たか。ここはGA4の担当です。
ひとつ正直に書いておくと、私のGA4は流入がDirect(直接アクセス扱い)に大きく寄っています。だから私はこのGA4の数値を、対外的に出す実績としては使わないと決めました。読み方の練習には使うけれど、成果としては名乗らない。数字は、信用できる範囲を自分で線引きしてから使うものだと思っています。
2つを合わせると何が見えるか
| 知りたいこと | Search Console | GA4 |
|---|---|---|
| 検索結果に何回表示されたか | わかる | わからない |
| どんな言葉で検索されたか | わかる | わからない |
| 検索結果でクリックされた回数 | わかる | わからない |
| 検索以外(SNS・直接など)からの流入 | わからない | わかる |
| 来たあとに何ページ見たか | わからない | わかる |
| 滞在の長さ | わからない | わかる |
片方だけだと、話が途中で切れるんです。表示は多いのにクリックが少ない、まではSearch Consoleで分かる。クリックされた人がすぐ帰っているかどうかは、GA4を見ないと分からない。両方あって、はじめて「入口の問題か、中身の問題か」を切り分けられます。
見た数字から次の改善を決める

表示は多いがクリックされない記事の直し方
Search Consoleで、表示回数はそこそこあるのにクリックがほとんどない記事。これは検索結果に並んではいるけど、選ばれていない状態です。
見るべきは中身ではなく入口。タイトルが、実際に検索されている言葉とズレていないか。検索結果に出ている説明文が、記事の答えを示せているか。ここは本文を書き直さなくても手を入れられるので、優先度が高いです。
クリックはされるが読まれない記事の見方
逆に、クリックはされているのに、GA4側で滞在が極端に短い記事。入口は機能していて、中で期待が外れているパターンです。
この場合に効くのは、冒頭です。検索した人の疑問に対する答えが、最初のほうに出ているか。前置きが長すぎないか。冒頭で答えを先に示すようにするだけでも、改善につながりやすいです。
どのページから手をつけるか
全部は直せません。小さいサイトならなおさらです。
なので順番はこう決めています。
- 表示回数が自分のサイトの中で上位にある記事
- そのうち、クリックの取りこぼしが大きそうな記事
- 直せる箇所がはっきりしている記事
数字がゼロに近いページを最初に触っても、変化を確認できません。変化が見える場所から触る。これは小さいサイトほど大事だと思います。
よくある疑問(無料の範囲・どこまでわかるか・IPアドレス)
無料でどこまでわかるのか
この記事で書いてきたことは、GA4とSearch Consoleで見ています。どちらも無料で使えるツールです。表示回数、クリック、検索語、流入経路、ページごとの読まれ方、滞在の長さ。ここまでは費用をかけずに見られます。
一方で、「無料だとどこからができないのか」という境界線については、私はまだ自分で確かめきれていません。確認していないことを断定して書きたくないので、ここは保留にします。少なくとも、書いた記事を直す判断をするための材料は、無料の範囲で足りているというのが今の実感です。
個人を特定できるのか、IPアドレスは見えるのか
気になる人が多い論点だと思います。
正直に書くと、ここは断定できません。私が普段見ている画面に出てくるのは、セッションやユーザー数といった集計された数字と、ページごとの読まれ方です。ただ、IPアドレスが技術的にどう扱われるのか、設定によって何が変わるのかについては、公式の説明を自分で確認したうえでないと書けない内容だと思っています。
なので、この記事では未確認として残します。ここは後日ちゃんと調べて追記します。
アクセス解析はいつから始めればよいか
これも推奨時期を断定する根拠を私は持っていません。ただ、自分の経験からひとつ言えることはあります。
私のSearch Consoleは、始めた頃からのぶんがまとまって残っているから「月平均でこれくらい」という推移が読めました。データは、後から過去にさかのぼって作れないんです。入れていなかった期間は、そのまま空白になります。
数字が少ないうちは見ても面白くないし、開かない時期があってもいいと思います。それでも、記録だけは早く始めておいたほうが、後から読める材料が増える。それだけは確かに感じています。
小さい数字の話ばかりを書くのは、少し気恥ずかしくもありました。でも、そこを避けて「アクセス解析の見方」を書いても、たぶん誰の役にも立たないと思いました。
数字が小さいうちは、解析は成果を確認する道具ではありません。次にどの記事へ手を伸ばすかを決めるための道具です。今日はまず、自分のサイトで表示回数が上位の記事を3つだけ書き出してみてください。そこから先は、数字のほうが教えてくれます。