毎日、値段の安さだけで競争するのは本当に大変ですよね。利益は削られるし、時間も労力もかかって、クタクタになってしまう。
でも、実はもっと高く、もっとたくさんの人にあなたの商品やサービスを売る方法があるんです!しかも、価格競争という消耗戦から抜け出すことができる、そんな戦略です。
その秘密兵器は、「イメージによる付加価値」。ブログやSNSをうまく活用すれば、値段で勝負するのではなく、「価値」で勝負できるようになります。この記事では、その秘密を高校生でもわかるくらい分かりやすく、そして具体的に解説していきます!
値段の安さだけで勝負する「価格競争」を脱出する
近所のスーパーで卵が10円安くなったら、隣のスーパーももっと安くします。こうやって値段を下げ合うと、儲けはどんどん減って、お店も苦しくなります。
これが「価格競争」です。
まるでマラソンで、ずっと全力疾走しているような状態。最初は速く走れても、すぐに疲れてしまいますよね。最後はバテて倒れてしまうかもしれません。ビジネスも同じです。価格競争は、消耗戦に他なりません。
価格競争に陥ってしまう一番大きな原因は、他のお店や商品と「同じ」に見られているからです。
「あなたの商品は何が違うの?」と聞かれたときに、パッと魅力的な答えを返せますか?もし答えられないとしたら、要注意!今の時代、ただ安いだけではお客さんの心は掴めません。
僕はせどりをガッツリやっていた時期がありましたが、Amazonだと1つの商品ページに数十、数百の出品者が価格のみで勝負してます。細かく言えば評価や実績なども影響しますが、お客さんは基本安い商品を購入していきますから、数百人が一気に値下げをして我先に売り抜けようと考えるわけですから、値崩れは必然ですよねえ。
今は、物が溢れている時代ですよね。
みんな、たくさんの物を既に持っているんです。だから、本当にいいもの、特別なものを求めています。多少値段が高くても、それを使うことでしか得られない特別な経験や感動、心から共感できるストーリーに価値を感じる人が増えているんです。価格競争から抜け出すには、この時代の流れをしっかりと理解することが大切です。
イメージで付加価値を生む具体例と考え方
私たちの周りには、なんとなく入りたくなるお店があります。
例えば、おしゃれなカフェに足を踏み入れた時の、あの特別な気持ち。清潔感のある落ち着いた照明、心地よい音楽、コーヒーの香り、スタッフの笑顔。これらが組み合わさって、私たちの心を癒してくれます。
僕は、ガラガラと引き戸を開けると、懐かしい煙草と焼酎の匂いと、焼き鳥の炭の香りが絡み合う、あの汚い居酒屋が大好きです。
ツヤを帯びたカウンターは、もはや芸術品。無数の酒宴の跡が深く刻まれ、人生の喜怒哀楽を優しく包み込む。大将の握る包丁が、力強くリズムを刻む。気さくな野次馬は酒を片手に昔話に花を咲かせてます。
高円寺の路地裏、野毛の横丁、新宿の老舗。どこも同じ匂いがする。それは決して価格だけでは作れない価値ですよね。
あの焼けた天井と、へこんだ座布団と、誰かも分からない色褪せた芸能人のブロマイドが、全部が居心地最高なのです。
その他には、高級ブランドショップでも同じことが言えますよね。洗練された店内デザイン、丁寧な接客、美しいディスプレイ。全てが「特別な空間」を演出しているのです。
このような雰囲気作りは、決して偶然ではありません。お客様に「また来たい」と思っていただくための、細やかな工夫が隠されているのです。
では、どうすれば素敵なお店作りができるのでしょうか。ここでは3つの大切なポイントをお伝えします。
お客様を知ること
1つ目は「お客様を知ること」です。例えば、友達にプレゼントを選ぶ時のことを思い出してください。その友達の好みや、普段の生活、今困っていることなど、様々なことを考えながら選びますよね。
お店作りも同じです。どんな年齢層の方が来店されるのか、どんな生活を送っているのか、どんな悩みを持っているのか。そういった具体的なお客様像を思い描くことで、より良いサービスが提供できます。
また、休日にショッピングモールで過ごす方なのか、平日の夜にゆっくりと買い物を楽しみたい方なのか。家族と来店される方が多いのか、お一人で来られる方が多いのか。そういった細かな想像を重ねることで、お客様にぴったりの空間が作れるのです。
一貫性のある空間作り
2つ目は「一貫性のある空間作り」です。お気に入りのお店について考えてみましょう。そこでは全てのものが調和していませんか?お店の看板、内装、商品の並べ方、スタッフの制服、さらには包装紙やショッピングバッグまで。
全てが同じトーンで統一され、その店らしさを演出しています。
例えば、ナチュラルをテーマにしたお店であれば、木のぬくもりを感じる内装、優しい色合いの照明、環境に優しい素材の包装など。または、モダンでスタイリッシュなイメージのお店であれば、シンプルで洗練された内装、スタイリッシュな制服、クールな色使いの包装紙など。※スタバとかが分かりやすいですかね。
このように、お店の全ての要素を通じて、一貫したメッセージを発信することが大切です。
商品やお店のストーリーを伝えること
3つ目は「商品やお店のストーリーを伝えること」です。私たちは、物語のある商品により深い愛着を感じるものです。
例えば、おばあちゃんから受け継いだアクセサリーには、特別な思い出や大切な教えが詰まっているかもしれません。商品やお店にも、同じように心を温める物語があるはずです。
その商品はどのような想いで作られたのか、どんな人たちが関わっているのか、どんな苦労や工夫があったのか。そういった背景を知ることで、お客様はその商品により深い愛着を持ってくれるようになります。また、実際に商品を使って喜んでいただいたお客様の声を伝えることも、大きな説得力を持ちます。
あとはオークションやフリマアプリでありましたが、受験に受かった鉛筆とかも同じですよね。
鉛筆そのものの機能的価値は、100円程度です。しかし、「合格した人が使っていた」というストーリーが付加されることで、縁起物としての価値、つまり「合格できるかもしれない」という希望や安心感といった情緒的価値が生まれます。
この付加価値こそが、落札価格を新品の鉛筆の数倍以上に押し上げる要因。 これは単なる鉛筆ではなく、合格への願いや努力の象徴、あるいは合格体験の一部を共有したいという欲求を満たす商品として取引されていると言えるでしょう。
このように、お客様のことを深く理解し、一貫性のある空間を作り、心のこもったストーリーを伝えること。これらは、お客様の心をつかむ大切な要素となります。すぐには完璧にはできないかもしれません。
でも、1つずつできることから始めていけば、必ずお客様に喜んでいただける素敵なお店になっていくはずです。
イメージと付加価値で高単価を実現する方法
付加価値とは、商品そのものの機能や性能以外に、お客さんが喜んでくれる「何か」のこと。ハンバーガー屋さんで、ポテトとドリンクがセットになっていたら嬉しいですよね。これも簡単な付加価値です。付加価値は、価格以上の満足感をお客さんに提供し、あなたから商品を買いたいという気持ちを高めます。
お客さんが本当に欲しいものを見つける!
夏休みの宿題で困っている友達に、ただ答えを教えるだけじゃなく、一緒に考えてあげたり、解き方を教えてあげたら、もっと喜んでくれますよね。お客さんも、商品を買うだけじゃなく、色々なことを求めています。「どうして困っているんだろう?」「どうしたら喜んでくれるんだろう?」まるで名探偵のように、お客さんの気持ちを深く理解しようと努めましょう。
あなたにしかできないこと!あなたの才能が武器になる
あなたは絵を描くのが得意?それとも、ゲームをするのが得意?あるいは、人と話すのが得意?何でもいいんです。あなたの得意なことを活かして、他の人にはできない特別なサービスを提供できます。それは、あなただけの強力な武器、つまり特別な付加価値になります。
時間をお金で買う!忙しい現代人にとっての救世主
忙しいお母さんは、家事を手伝ってくれるサービスがあったら嬉しいですよね。時間をお金で買えるサービスは、現代社会において非常に大きな価値を持っています。
現代社会では、「時間」という要素も重要な価値を持っています。その他、注文してすぐに商品を届けてくれるサービス、待ち時間を快適に過ごせる工夫、手間のかかる作業を代行してくれるサービス。時間に追われる現代人にとって、これらはとても魅力的な価値となります。
仲間を作る!熱狂的なファンコミュニティ
好きなアイドルのファン同士で集まって、一緒に応援するのは楽しいですよね。商品を通じて、お客さん同士が繋がる「場」を作るのも、大きな付加価値です。同じ趣味や価値観を持つ人々が集まることで、熱狂的なファンコミュニティが生まれます。
自分だけのために!世界に一つだけの特別感
自分の名前が入ったプレゼントは、特別感があって嬉しいですよね。商品を、お客さん一人ひとりに合わせて作ってあげる「カスタマイズ」は、付加価値を高める効果的な方法です。世界に一つだけの、特別な商品。それは、お客さんにとって、かけがえのない宝物になるでしょう。
あなたのコンテンツに付加価値をつける方法
今や誰もが日常的に使うSNSやブログ。この身近なツールを上手に活用することで、あなたの商品やお店の魅力を、より多くの人に伝えることができます。ただし、単に情報を発信するだけでは、人の心は動きません。
まず大切なのが、視覚的な訴求力です。例えば、美味しそうなパンの写真を見ると、思わず「食べたい!」という気持ちが湧いてきますよね。人は視覚から得る情報を最も信頼する生き物です。だからこそ、商品の魅力を伝える写真や動画には特別な注意を払う必要があります。
料理の写真なら、できたての湯気や、こんがりと焼けた表面の質感、みずみずしい野菜の色合いなど、食欲をそそる要素を意識して撮影します。
商品の写真なら、実際の使用シーンや、手に取った時の質感が伝わるアングルを工夫します。動画では、商品の細部まで丁寧に映し、使い方や魅力が一目で分かるように心がけます。
次に重要なのが、言葉の力です。どんなに素晴らしい商品でも、その良さを言葉で伝えられなければ、お客様の心には届きません。ここで気をつけたいのが、難しい専門用語や、堅苦しい表現は避けることですね。
例えば、パンを売る時に「小麦グルテンの弾力性を最適化」なんて言っても、お客様には伝わりません。代わりに「もちもちした食感」「ふんわり柔らかい」といった、日常的な言葉で表現する方が、ずっと分かりやすいのです。
さらに効果的なのが、実際のお客様の声を活用することです。「このパン、朝食にぴったり!子供たちも大喜びです」「毎朝楽しみに買いに来ています」といった生の声には、大きな説得力があります。
なぜなら、同じような立場のお客様の意見は、とても信頼性が高いからです。ただし、投稿を依頼する時は、正直な感想をお願いすることが大切です。作られた感想は、かえって信頼を損なう結果になってしまいます。
また、あなたの専門知識や経験を活かした情報発信も、効果的です。例えばパン作りなら、美味しく食べるためのアレンジ方法や保存方法、パンに合うおかずの提案など。こういった実用的な情報は、お客様の役に立つと同時に、あなたへの信頼感も高めてくれます。ただし、ここでも難しい説明は禁物。誰でも実践できる、分かりやすいアドバイスを心がけましょう。
ビジネスについての発信しているなら、成果を出した後の未来を視覚化します。人はそれぞれに理想を持っています。自由でも良いし、スケジュールパンパン生活でも良いし、毎日飲んだくれてても良いです。正解はないです。その理想があることで手段であるビジネスの発信に価値が付加されます。
生涯がっつり働きましょう!
と発信している人と、
年収3000万くらいで後は趣味に生きるのが良いよ!
そんな両極端の発信があった時に、顧客の理想は人によるのです。だからこそ、自分と価値観が合った人が集まってくれます。結果楽しく継続も可能になるということ。
情報発信で最も大切なのは、継続性です。たまにしか更新されないSNSは、すぐに忘れられてしまいます。かといって、毎日同じような投稿を続けても、飽きられてしまいます。季節の変化や、お店での出来事、お客様との触れ合いなど、日々の小さな発見や喜びを丁寧に拾い上げ、伝えていくことが大切です。
SNSやブログは、単なる宣伝の場ではありません。お客様との大切な出会いの場であり、関係を深める場でもあるのです。一方的な情報発信ではなく、お客様の声に耳を傾け、共に成長していく姿勢を大切にしましょう。そうすることで、あなたのSNSは、より多くの人に愛される存在となっていくはずです。